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カテゴリ:スペイン語を話す国
Hola y buenas tardes a todos!
マリアテレサスペイン語スクールのMarilúです。
みなさま、お元気でお過ごしですか?
大変長い間ご無沙汰してしまって、本当にごめんなさい!
実は、8月にスペインに行っておりました(なんと6年4ヶ月ぶり!)。
旅行の前後はバタバタしていたので(なんだか、言い訳がましいですが)、アップが遅れてしまいました。
今年の夏は異常気象でしたね。日本では雨ばっかり降っていましたが、スペインは例年通りの暑さでした。
その太陽の日差しと言ったら、肌にささるよう。日本では眩しすぎて目が開けられないということは、あまりないと思いますが、スペインでは目が開けられないほど眩しいんです。太陽の本気炸裂!サングラスがないと目が痛いぜ!という感じです。
必需品であるはずのサングラスを忘れたアホの私は、両手で目をガードしながら歩いておりました。
帽子を深くかぶり、さらに両手で目をカバーしながら歩く私の姿は、非常に滑稽に映ったことでしょう。
不審者と間違われなくて本当によかった・・・(は!もしかして、間違われてた・・?ごくり)。
というくらい、日差しが強いので、スペインに行く方は、しっかりUVカットのサングラスを持って行ってくださいね!どこかのアホみたいに忘れてしまうと、へんてこな表情で歩く羽目になりますので、細心の注意を!
(この女性もばっちりサングラスをかけております)
さて、私のスペイン旅行記は次回に書きたいと思います。ひさしぶりのスペインだったので、新たな発見が多くありました。次回にたっぷりと書きますので、楽しみにしていてくださいね♪
では、前回に引き続き、メキシコについて書きたいと思います。
これまでメキシコの多様な食文化を紹介してきましたが、今日はあまり知られていないメキシコ料理の真実(?)について語りたいと思います。
これは、私がメキシコを訪れたときの話です。前にお話した、お友達のマーレンちゃん(ドイツ人の女の子)とその彼氏のパコくん、そして私の友達であるルイスくんの三人に色々なところへ案内してもらったわけですが、中でも特に記憶に残っているのが、オアハカ(Oaxaca)という町に連れて行ってもらったときのことです。
オアハカと言うのは、メキシコの南に位置しているオアハカ州の州都です。観光地として有名で、美しい市内歴史地区と、郊外にあるモンテ・アルバン(古代遺跡)は世界遺産に登録されています。
(モンテ・アルバンの写真です)
「ぜひオアハカを見せてあげたい!」と意気込む優しい3人に連れて行ってもらったわけですが、本当に美しい町でした。カラフルな家や建物が並ぶ町並み。青い空に色とりどりに咲く花たち。のんびり流れる穏やかな空気。町をゆっくり散歩した後、博物館に行きました。マヤ文明やアステカ文明の遺産がたくさん展示されていて、とても面白かったです。
そのあと、小腹のすいた私たちは市場に向かいました。所狭しと並ぶたくさんのお店。お肉に野菜にナッツ類など、豊富な食材を目でも楽しめる市場は、活気に溢れていました。
そんな中、私の目を引いたのは、かごに入った何かを売り歩いている売り子さんの姿。近づいてかごの中を見てみると、黒くて小さなコロコロしたものがぎっしり。
とうもろこしを揚げたものかな?と思い、ルイスくんに聞いてみると、「虫だよ。いもむし。」とニヤリ。
「虫?とうもろこしじゃないの?」と聞くと、「虫だよ、とっても美味しいよ。揚げて塩をふりかけてあるんだよ。」とのこと。
ごくり。
「え、いつ食べるの?」
「いつでもオッケーだよ。おやつとしてスナックみたいにも食べるし、タコスにも入れるし、サラダにもぱらっとかけたり。」
サラダに虫をひとふり・・・。
さぞ、綺麗な緑色のレタスが黒々と光る虫くんたちを引き立ててくれることでしょう・・・。
トマトの赤ともマッチしそうだ。
いやいや、そういうことではなく!!
「ほらほら、こんなのもあるよ。」と違うかごを指すルイスくんの指先にあったものは!
バッタのフライでした。うーーーん、斬新。バッタ以外の虫もたくさんありました。
サイズも種類も豊富ですこと!
市場の中で食事ができるお店に入った私たちは、それぞれタコスやケサディーヤを注文しました。
お料理と一緒に出てきた小皿には、先ほどのイモムシのフライ。
ルイスくんとパコくんは、何のためらいもなく、タコスに入れて食べておりました。
うーん、かっこいいぜ。
「マリルーも食べてみたら?おいしいよ。うしし。」
と勧める二人の目はキラキラ光る、まさにいたずらっ子の表情でした。
「えーー、食べたことないから、勇気がいるわ。」ともじもじしていると、
「せっかくメキシコに来たんだから、これを食べなくちゃメキシコの食文化を理解したとは言えないよ!君は典型的なメキシコ料理が食べたいってずっと言ってたでしょ!」と、ごり押し。
その通りです。私は旅行するときは、その土地でしか食べれないものを食べたい、その土地特有の食文化を思い切り堪能したい人なのです!新しいものはチャレンジすべし!それが私のモットー。ここで尻込みをするようじゃ、女がすたるわ!念願のメキシコ料理のその先へ!さぁ、今がそのときよー!
と、2人の励ましを胸に、いざ!タコスへ虫くんたちを!と思ったそのとき、つめたーい視線を感じたのです。
目線を上げると、マーレンちゃんの顔。
「大丈夫よ、疑ってはいないわ。あなたが虫を食べるなんて、そんなことありえないって分かってるわ。ちゃんと信じてるわよ。」と無言の圧力。
それもそのはず、マーレンちゃんはベジタリアンなのです。お肉やお魚を食べることすら、野蛮だと思っている人なので、虫を食べるなんて、信じられないことなのです。自分の彼が食べるのは、まぁ仕方ないと諦めているようでした(彼はメキシコ人なので)が、私が食べることは耐えれなかったようです。
☆昆虫食の写真はここでは控えさせていただきます。興味のある方はネットで画像をご覧下さい☆
結局、マーレンちゃんの視線が熱かったので、私は丁重にお断りしたのです。
あぁ、残念無念。内心はトライしてみたかったのですよ。
「えーー!私だったら絶対に無理!食べてみようって気にすらならないわ!」
と思う方も多いことでしょう。
でもね、私が95年にスペインに移住したころ、ヨーロッパで日本食はまだメジャーなものではありませんでした。私は何度も、スペイン人や他のヨーロッパの人たちに、
「日本って生のお魚を食べるって本当?本当に食べるの?嘘じゃなくて?信じられないわ。」
と言われました。絶対に無理!考えただけで気持ち悪くて吐きそう、と言われたこともありました。
日本で生まれ育ち、お刺身やお寿司が大好きだった私は、本当にびっくりしました。生魚を食べることに違和感や疑問を頂いたことなど一度もなかったので、そんなものを食べるなんて信じられないという目で見られることにショックを受けたのです(涙)。
今でこそ、お寿司は世界的にポピュラーになり、多くの人がお箸を使ってお寿司を食べるようになりましたが、一昔前はそうではなかったのです。
と考えると、国が変われば食文化も変わります。文化や習慣と同じように、長い歴史の中で少しずつ育まれてきたものです。違いがあるからこそ世界は豊かなのだと思います。自分の国で食べないからと言って否定してしまうと、その国の人たちを傷つけけてしまうかもしれません。私も生魚を気持ち悪いと言われたときは悲しかったものです。
なので、前回は食べなかったけれど、次回メキシコに行くときはチャレンジしてみたいと思います!
バッタはハードルが高いけど、小さいものなら大丈夫そう(!?)
メキシコ全土で昆虫食はポピュラーだそうです。栄養価も高く、低カロリーで健康食だそうですよ。
チャレンジャーな皆様もぜひ!
そして、メキシコと言えばテキーラですが、滞在中に何度かおいしいテキーラを頂きました。
そのまま飲んでも、カクテルにしても、とっても美味なテキーラをぜひ飲んでみてください!
ただし、そのまま飲む場合は、アルコール度数が高いので、気をつけてくださいね!
テキーラはサボテンから出来ていると思われていますが、実際はアガベと言う植物から作られます。
アロエに似ているそうです。
タコスにテキーラ、美食の宝庫ですね!そして、文化と芸術の宝庫ですね!
まだまだメキシコについて書きたいことはありますが、今回はこれで終わりますね。
またの機会にメキシコを取り上げます♪
それでは、次回はスペイン旅行記を書きますね!
現在のスペインについて、私が見てきたことを話したいと思います。
楽しみに待っててくださいねー!!
Hasta luego~♪
☆今日のスペイン語メモ☆
Cultura gastronómica 食文化
Gusano いもむし
Exhibición, exposición 展示
Museo 博物館、美術館
Patimonio de la Humanidad 世界遺産