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カテゴリ:スペイン語を話す国
Hola!
みなさま、こんにちは。
マリアテレサスペイン語スクールのMarilúです。
さて、桜の時期も過ぎ去り、ようやく気温も上がって来ましたが、みなさまはいかがお過ごしですか?
今年も寒い時期が長かったですね!しつこく何度もやってくる寒波に辟易しました。
天気予報は毎回、「これが最後の寒波です!」と太鼓判を押していたのに、何度もぶり返す寒さ。
やっぱり異常気象なのでしょうか・・・?
でも、それもようやく終わり、本格的に暖かい季節がやってきました!
あ~、やっぱり暖かいのはいいですね!気持ちが晴れやかになりますね!
さぁ、みなさま、目を閉じてください。
今日はこの暖かい春の日差しを感じながら、心はメキシコにひとっ飛びしたいと思います。
(目を閉じたら読めないじゃないかと言った当たり前のツッコミはスルーいたします)
さて、メキシコと言うと、まず何を思い浮かべますか?
サボテン、陽気なマリアッチ、大きなソンブレロ、テキーラ、そして辛いタコス!!
でしょうか?
うんうん、どれもすてきですよね!
行ったことがなくても、なんとなく陽気な国というイメージを持った人が多いと思います。
メキシコは日本人にとって、親しみを感じる国なのでしょうか?
私は当校でスペイン語を教えているので、たくさんのメキシコ好きの生徒さんと接しています。メキシコが好きでスペイン語を始めました、という方は実はとても多いんですね。
そして、そういった方々は、本当に心からメキシコを愛してらっしゃいます。
「何度もメキシコに行っています。他の国には興味ありません。いや、あるんですけど、やっぱりメキシコにもう一度行きたいという誘惑に負けてしまいます。」と、興奮気味におっしゃるのです。
すさまじきメキシコ愛。メキシコ、らぶ。
ここまで虜にしてしまうなんて、あなどれん。
では、「私の心はメキシカン」という人たちは、いったい何にそこまでの魅力を感じているのでしょうか?
ということで、今回はメキシコの魅力について語りたいと思います。
わたくしもメキシコに行ったことがあります。2006年なので、何年も前のことですが、そのときの話なども交えながら話しますね!
ではまずは、メキシコという国について見ていきましょう。
メキシコはアメリカ合衆国の下にあり、地図で見ても分かるように、面積の大きい国です。
面積の広さから言えば、世界で14位。そして人口は、およそ1億2千万人(日本とほぼ同じですね)。
公用語はスペイン語。
スペインの人口が4千6百万人なので、その三倍もの人が公用語としてスペイン語を話していることになります。つまり、メキシコは、世界で最もスペイン語を話す人口の多い国、ということになります。
世界には20か国のスペイン語圏がありますが、その中でもメキシコが最も人口の多い国なんですね。
簡単に歴史を振り返ると、コロンブスがアメリカ大陸を発見する前の歴史と、その後16世紀初頭にスペインに征服され、植民地となった歴史、そして19世紀にスペインから独立し、メキシコ合衆国となった後の歴史、と、大きく三つに分類されています。
「むむ、なんだか難しい話になってきたな・・・」と思ったそこのあなた、とばさないでくださいね。
流し読みもいけませんですよ。
話に戻ります。
メキシコはとっても長い歴史を持つ国なのです。スペイン人が侵略する遥か昔から人々が生活していました。多くの部族があり、様々な言語があり、そして絶え間ない闘争がありました。
後に先住民はインディオと呼ばれるようになりましたが、ひとくくりに「インディオ」とは呼べないくらい、数多くの部族がありました。異なる部族とは会話が出来ないくらい、言葉も違ったそうです。
その中でも大きな発展を遂げ、高度な文明を築き繁栄したのが、マヤとアステカでしょうか。
マヤ文明の始まりは、紀元前800年~1000年ごろと言われています。もちろん、それよりも古い時代から人が住んでいましたが、文明として発展してきたのは紀元前400年ごろだそうです。その後どんどん栄えて、3世紀から10世紀ごろまで繁栄は続きました。特に8世紀が絶頂期で、多くの神殿やピラミッドが築かれ、多くの石碑も刻まれました。
マヤが栄えたのは、メキシコからグアテマラ、ベリーズにかけての一帯です。
ここ数年、マヤ暦とか、マヤの予言とか(世界が終わるとか言う、あの予言ですよ・・・ごくり)、何かとマヤの二文字をよく聞くようになりました。
マヤ暦は、天体観測に基づいて計算されたもので、そのレベルの高さは現代の視点から見ても、とても高度で優れたものだったようです。すごいですね、マヤ人。
長きに渡り、多くのすばらしい遺産をこの世に残してくれたマヤ文明については、また後日ゆっくり紹介しますね!
では、アステカ文明です。
アステカとは、1428年頃から1521年までメキシコ中央部に栄えたメソアメリカ文明の国家です。1500年代初頭にスペイン人がメキシコを侵略したころ、最も権力を持っていたのがアステカ人でした。
前回のチョコレートの回でお話した、エルナン・コルテスという人は覚えてますか? (なんですと!?まだ読んでいない!?では、読んでください、今すぐにライト・ナウ!)
コルテス率いる一団がアステカの首都、テノチティトラン(舌は噛まないでくださいね)を目指しましたが、到着するまでに多くの部族と戦いました。当時のスペイン人は銃や大砲と言った兵器を有していたため、メキシコの部族たちにとって大きな脅威となりました。敗北を機に、スペイン側につく部族も現れました。アステカの支配下に置かれ、アステカ人たちに反旗を翻したいと思っていた部族も多くいたのです。
更に勢いを増したスペイン人たちは、とうとうテノチティトランに到着し、最初は客人として迎え入れられましたが、その数日後に王であったモクテスマ二世を支配下におきました。その後、アステカ人とスペイン人の間で闘争が起こり、多くの犠牲者を出しました。
そして1521年8月13日、コルテスは、モクテスマ二世の没後、即位していたクアウテモク王を捕らえ、アステカを滅ぼしました。
はい、「つい寝てしまったぜ」という方、起きてくださいまし。
難しく聞こえる歴史の話も、メキシコという国を語る上で、避けては通れないのです。
なぜなら、メキシコという国は、もともとあった先住民の文化や習慣が、のちにスペイン人がもたらした異文化と少しずつ混ざりあっていった結果、なんとも摩訶不思議なものが多く潜む、ミラクルワールドのようなところになったのです!
スペインと似ているところもあれば、全く違うところも多々あります。北米とも異なるし、他のスペイン語圏とも異なる文化・・・。
あぁ、知れば知るほどミステリアス、近づけば近づくほど遠ざかる、どうしてくれよう、この切ない思い、あぁ、めきしこ。
だから、メキシコにはまってしまう人が多いのかもしれませんね。
行けば行くほど驚かされる、知れば知るほど深い、まさに底なし!
なんだかよく分からないけど、すさまじいパワー!!
そんな気がいたします。
さて、次回も引き続きメキシコの話をしますね!
おそらく、何回分かはメキシコの話が続くことになりそうです。
まだまだ話したいことがたくさんあるからです!
では、みなさま良いゴールデンウィークをお過ごしください。
また5月に続きを書きますので、楽しみに待っててくださいねー!
Hasta luego!
☆今日のスペイン語メモ☆
México メキシコ
Mexicano メキシコ人
Los aztecas アステカ人
Los mayas マヤ人
Población 人口