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【第6話】スペインのクリスマスとお正月ってどんなの?(前編)

カテゴリ:スペイン語を話す国

¡Hola!
みなさま、こんにちは!マリアテレサスペイン語スクールのMariluです。

あっという間に12月も中旬ですが、みなさまはいかがお過ごしですか?
もうすぐクリスマス!ということで、街中はクリスマス一色ですね!
神戸のルミナリエ、今年も大成功だったようです。私も今年は久々に行ってきましたが、
とってもきれいでしたよ~(神戸、毎年がんばってるなぁと、感慨深いものを感じます。ビバ KOBE!!)
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ということで、今日はスペインのクリスマス&お正月事情をお話したいと思います!
「ちょっとー!ワインの次はオリーブについて話すんじゃなかったの!?」
という声が聞こえてきそうですが、今回はクリスマスについて話させてください!
(こうやってどんどん脱線していく・・・)
オリーブについてはこの次に詳しく(!)お話ししますね!

さて、この時期、日本中でクリスマスのイルミネーションを見ることが出来ますが、
スペインでもいたる所で美しいイルミネーションを楽しむことができます。

カトリック国のスペインにとって、クリスマスは一年で最も大事なイベントと言っても
過言ではありません。
イエス・キリストの生誕を祝うクリスマスは、聖なる日なのです。
決して、友達同士でどんちゃん騒ぎをする日でもなければ、恋人と目を見つめ合い、
熱く甘い言葉(南極の氷も溶けますレベル。ん?覚えがあるですって?)を囁き合う日でもありません。
よって、カップルたちでレストランが埋め尽くされることもなければ、街で酔っ払いにからまれることもありません。
この日は、静粛にキリスト様のことを思いながら過ごす日なのです。
基本的にスペインでは(スペイン以外のキリスト教国でも同じですが)、
クリスマスは家族や親族と過ごすものです。皆で集まり、クリスマス用の料理をゆっくりと食べます。
決して、飲み過ぎて腹おどりをするような人がいてはいけません。
どうしても腹おどりがしたい人は、お正月まで待て!ということになります。

クリスマス用のディナーを食べ、その後はクリスマスに食べるTurrón(トゥロン)という
お菓子を食べます。
甘いものに目がないスペイン人は必ずクリスマスにはトゥロンを食べます。スーパーでもずらりと色んな種類のトゥロンが並びます。
このお菓子は年中買うことができますが、クリスマスの時期に特に食べられるものです。
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そして、教会に赴き、ミサに出席します。
もちろん、ミサには行かないと言う人も多くいます。
昔は誰でもミサに行くのが当たり前でしたが
(日曜日にミサに行くのは、カトリック教徒としての務めなので)、
近年は熱心な信者はどんどん減ってきていて、日曜日のミサには全く行きません、
という人が増えました。
けれど、クリスマスは一大イベント!
普段は行かない人でも、クリスマスのミサだけは行きます、という人もたくさんいます。
けれど、「クリスマスのミサすら行きません」という徹底した無神論者も増えています。
でも、やっぱりクリスマスの時期は、多くの人が教会を訪れます。

私がバルセロナに住んでいたころは、毎年クリスマスの時期になると、
カテドラル(大聖堂)に行きました。
この時期になると、入り口で赤くて丸いキャンドルを買うことができます。そのキャンドルを灯し、
通路や庭に置くのですが、大聖堂の中が赤いキャンドルのじゅうたんみたいになるのです。
その光の中を歩くと、気分はナウシカ!うっとりしながら幻想的な光の中を、
ときどき流れるパイプオルガンの音を聞きながら歩くのです。
あぁ、なんてロマンチック(新婚旅行に激しくお勧めします)!
クリスマスシーズンにバルセロナに行く予定がある方は、ぜひ大聖堂や他の教会に行ってみてください!
(私のおススメは、サンタ・マリア・デル・マール教会
この時期にしか見れない、美しいものが見れるはずです!

そして、スペインで最もポピュラーなクリスマスの飾りと言えば、BELÉN(ベレン)です!
ベレンとはスペイン語でベツレヘム(キリストの生誕地)のことです。
ベレンとは、聖母マリアと夫のヨセフ、生まれたばかりのイエス・キリスト、生誕を祝福する天使たち、
そして牛や馬たち(馬小屋で生まれたため)のミニチュア人形たちのことです。
マリアテレサスペイン語スクールでも、毎年この時期になると、ベレンを飾っています。

DSCN2213

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マリアテレサスペイン語スクールの生徒の方は、クラスの際にぜひご覧くださいね。

スペインでは、ほとんどの家庭で、このベレンを飾ります。
そして、学校や大学、会社や事務所の中、銀行やお店、駅の中や街中の広場など、あらゆる場所で
飾られます。
大きさも様々で、駅や街中に飾られるものは、基本的に大きく、
中にはベツレヘムの街を再現したものもあり、これは圧巻です。

スペインではクリスマスシーズンのことを、Navidadesと言います。
他にも、Las fiestas de Navidad や、Las fiestas navideñasなどなど、色々な言い方があります。
Navidadはクリスマス(12月25日)ですが、Navidadesは、クリスマスの複数形となります。
では、なぜ複数形で言うのでしょうか?
スペインでは、12月24日から1月6日までの2週間を「クリスマスのお祝い」と言うのです。
では、「なんで1月6日まで?」と思いますよね。

1月6日はスペインでは、El día de los Reyes Magos(東方の三博士の日)と言って、
盛大にお祝いします。
マタイによる福音書(2章1節から12節)によると、
東方の三博士が星に導かれ幼子イエスのもとを訪れます。
そのときに、イエスを神の子として崇め、たくさんの贈り物を贈ったと言われています。
このことをお祝いするのが1月6日なのです。
世界中で(一般的に)、サンタクロースにプレゼントをもらうのが通常ですが、
スペインでは事情が異なります。
なんと!スペインの子供達は1月6日に、東方の三博士からプレゼントをもらうのです!
「良い子にしてないと、三博士からプレゼントもらえないよ!」とお母さんは子供たちに言います。
「僕のところに三博士たち、来てくれるかな~?(どきどき)」
と、わんぱくキッズたちは、普段より少しばかり良い子になるのです。
つまり子供たちは、サンタさんからではなく、
三博士からプレゼントをもらうことを楽しみにしているのです!
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では、子供達はどのようにプレゼントを受け取るのでしょう?
サンタさんは煙突や窓から入ってきて、寝ている子どもたちの枕元にプレゼントを置いていきますが・・・、
はてさて、三博士たちは?

三博士たちは、ラクダに乗ってやってきます。なので、子供たちは前の晩(1月5日の夜ですね)に、
三博士にはトゥロンを用意し、ラクダたちには水と硬いパンを用意します。
それをベランダに置いておくのです。
遠いところから来てくれる三博士とラクダのために、そういったものを準備するのです。
なんてかわいいんでしょ!
三博士は窓から(ベランダから)入ってきて、リビングに置いてあるクリスマスツリーの下にプレゼントを置いていくのです。

どきどきしながら眠りについた子供たちが翌朝起きると、ツリーの下に三博士からのプレゼントが!!
大喜びする子供たちの可愛い顔が目に浮かびますね!

そして、お昼には家族や親族が集まって、皆でお祝いします。豪華な料理を食べたあとは、
この日に食べる特別なお菓子、Roscón(ロスコン)というケーキがあります。
丸いリング状の形をしたケーキで、中にクリームが入っています。
その中に、小さなお人形が入っています。
カットしてみんなで分けて食べるのですが、自分のお皿から人形が出てきたら、幸運に恵まれると言われています。

この人形に関しては、私はとても思い出深いエピソードがあります。
バルセロナに住んでいたころ、友達に誘われて、1月6日に彼女の家に行ったときのこと・・・。

このお話の続きは、後編へつづく・・ということで、今日はこれくらいにしますね!

後編では、クリスマスの料理についてや、お正月の過ごし方について、いろいろ書きますね!!

では、Hasta luego~♪

☆今日のスペイン語メモ☆

Navidad クリスマス
Nochebuena クリスマスイブ
Nochevieja 大晦日
Año Nuevo お正月
Regalo プレゼント
Iglesia 教会

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