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【第4話】 みんな大好き!タパスの由来とは?

カテゴリ:スペイン語を話す国

¡Hola y muy buenas tardes a todos!
みなさま、こんにちは!マリアテレサスペイン語スクールのMariluです。
大好評を頂いております(?)「スペイン語を話す国」題4話です。

急に寒くなりましたが、みなさまはお変わりないですか?
まだ10月と言うのに、すでに真冬用のふとんをかぶって寝ている私ですが、
今年の「夏からいきなり冬到来」という状況に、ここはスペイン?と、勘違いしてしまいそうです。
スペインは一応、四季がありますが、私がスペインに住んでいたころ、
「昨日まで厚手のジャケットだったのに、今日からタンクトップ!(隣のお兄さんのことですよ)」
「昨日まであつあつのホルモン煮込みだったのに、今日はかき氷プリーズ!」といった、
とんちんかん七変化を何度も経験しました。
スペインには夏と冬しかないのでは?と、訝しむ日々。
今年の日本はまるでスペインのようです・・・。ああ、温暖化、おそろしや。
過ごしやすい春や秋がなくなっていくようで、悲しいです。
早速、話が脱線しましたが、今日のテーマにまいりましょう。 
                                                                                      
 IMG_0359
前回はスペインではどんな食材が好まれているか、というお話をしました。
スペインは豊かな食材に恵まれ、多いに食べ、飲み、そして笑い(ときには泣き)、
人生を謳歌しているわけでありますが、中でもとりわけスペインを色濃く感じることが出来るのが、
「バル」であります。

今や日本でもスペインバルは大人気ですよね(スクールの近辺だけでも、10軒以上あります)!
うれしいことです。
バルと言えば「タパス」ですが、そもそも、このタパスという文化はどこから来ているのでしょうか?

ときは13世紀、賢王の名で知られるアルフォンソ10世が、
「カスティーリャ地方の全ての居酒屋で、お酒だけを出すことを禁ずる!
お酒を提供する際には、必ず食べ物と一緒に出すこと!」
と定めたことから始まりました。空っぽの胃でお酒だけを飲めば、後に待っているのは、
空恐ろしい結末・・・、
というのはどの時代でも同じだったようです。その法令により、お店側がワインを出すときに、
グラスの上にパン、チーズ、チョリソなどの腸詰を乗せて出すようになったのです。
つまり、グラスを食べ物で覆ったわけであります。
スペイン語で、「Tapar」は、覆う、かぶせるという意味です。
つまり、グラスを食べ物でタパールしたことから、
Tapas(タパス)と呼ばれるようになったのです。

なんだかとってもスペインらしいエピソードですね!IMG_1543
それ以降スペイン人にとって、タパスはなくてはならない、心の友になったわけであります。
そして、その豊富なタパス料理を思う存分、満喫できるのがバルなのです。
スペインはバルだらけ!と言っても過言ではありません。
どの町にもバル密集地帯があります。週末になるとそういったバル街は、たくさんの人で賑わいます。
「ペドロおじさんのバルは、トルティーリャがおいしい」
「アントニオおじさんのバルは、マッシュルーム(にんにくとオリーブオイルで炒めたもの)が名物」
と言うように、どのバルでも、目玉商品があるのです。
そら、もちろん、目玉商品のない宙ぶらりんバルもありますし、
「そつなく何でも作らせて頂きます」という、
謙虚すぎて記憶に残りづらいバルもございます。
でも、そんなバルでも十分楽しめるのが、スペインと言うところなのです。

スペイン人は家族や友人たちとバルめぐりをするわけですが、一夜に何軒もはしごをするのが常識です。
バルに入り、カウンターで場所を見つけ、ずらーっと並んだタパスを見て、「これとそれとあれ」と
スマートに注文し、ワインやビールを片手にみんなでつつくのです。目玉タパスがあるバルでは、
「UNO!(ひとつ)」と言えば、その目玉くんが出てきます。

スペインのバルは常に大忙しです。賑わう時間帯は、耳栓がほしいくらいうるさいです。
人のしゃべる声も大きいし、
(もともと立派な声量を誇るスペイン人、バルではさらに声を張り上げます)
ウェイターたちも、大声で注文を伝えるし、お皿の「がっちゃんがっちゃんサウンド」もすさまじく、
すぐそばにいる人と会話するのも至難の業・・・。何度、すぐ横にいる人に声を張り上げて思いを伝えたことか・・・(?)。
バルの熱気が少しでも伝わるでしょうか?  IMG_1550

バルはそう長居するところではありません。もちろん、テーブルに座ってじっくり食べましょうということもありますが、
多くの場合バルは、はしごをするもの。「さぁ、次に行こうか」と、2軒目に向かうのです。
そうやって、何軒かはしごするわけですが、ここで問題です。支払いはどうするのでしょうか?

1)合計を人数で割って支払う。
2)自分が注文したものを、それぞれが支払う。
3)年長のものが全て支払う。
4)適当に支払う。

正解は4番です~♪
詳しく説明しますと、1軒目で支払うときに、ホセが「ここは僕が払うよ」と言います。
2軒目ではカルメンが「じゃぁ、私が払うわ」と言い、
3軒目ではカルロスが「次は僕の番だね」と言って支払います。
そこで、「でも、1軒目はみんなお腹すいてたから、たくさん飲んだし食べたわよ。
3軒目では一杯飲んだだけだし、不公平じゃない?」なんて言う人は「けちくさい人」の烙印を押されてしまうのでご注意!
そんな細かいことは言わないのがスペイン流です。
ちまちまと割り勘したり、「あなたは2杯飲んだけど、私は1杯しか飲んでないわよ!」と、
楽しい空気を壊す発言はいけません。
「みんなで楽しく飲んで食べればいいじゃないか~、らららー♪」精神です。
これぞスペイン。

という私も、スペイン人の友人たちとバルめぐりをして、結局ほとんど払わなかった、ということは幾度とありました。
「私、払ってない!」と言うと、「いいよいいよ、じゃあ次回お願いね。」と笑顔で言われ、
「今夜はゆっくりおやすみ。すてきな夢を☆」と、はちみつのように甘い言葉を頂いたものでした。

あー、スペインに行きたいです。

ということで、今日はこの辺で終わります。
「前回、ワインとオリーブオイルについて書くって言ったじゃないか!」
その通りです。お約束は守ります。次回はワイン&オリーブについて書きます!
乞うご期待!

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