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【第3話】スペインではどんな食材が人気なの?

カテゴリ:スペイン語を話す国

Muy buenas tardes!
みなさま、こんにちは!Mariluです。

「スペイン語を話す国」第3話です

神戸にマリアテレサスペイン語スクールが開校してから24年になりますが
その間に多くの日本人がスペインを訪れるようになり、その知名度もずいぶん上がりました。  
スペイン人の父を持つ私が幼いころは、「スペイン?なにそれ、どこにあるの?」と
よく聞かれたものです。
「ヨーロッパにあるよ。フランスの隣だよ。」と言うと、
「ふーん、フランスは知ってるけど、スペインなんて聞いたこともないよ。」
と冷たくあしらわれ、影でめそめそ泣く日々でございました・・・(?)
 
が、しかし!
今では「スペイン」と言うと、「スペイン、いいなー、行ってみたい!食べ物もおいしいし、
ガウディも見たいし、スペインってとっても興味あるわ!」と、なんとも嬉しい反応が返ってくるようになりました。
「あぁ、ようやくスペインも注目されるようになってきたのね。長い、長い道のりだったわー!」
(号泣)と、毎回幸せをかみ締めております。この嬉しさはきっと、日本とスペインの交流を
深めようと長年従事してこられた方々ならきっと分かってくださるはずです!

DSC02582
 
けれど、それでもたまに、「スペイン?どこにあるんですか?」と聞かれます。
もちろん、そういう質問は大歓迎です!興味を持ってもらえるのはとっても嬉しいのです。
けれど、「スペインって何語を話すんですか?」と聞かれることもあります。
「スペインはスペイン語ですよ。」と答えると、「へー、スペイン語ってあるんですか。」と言われたこともあります。そういうときは内心、
「スペイン語って世界ではとっても大事な言葉だし、話す国も人口もすごく多いんだけどな・・・。」と思ってしまいます。今でもスペイン語の知名度は低いし、スペイン語への認識も深くないんだなと痛感します。
「あぁ、まだまだ道のりは長い!!」と思ってしまいますが、少しずつでいいので、日本の人々にとって、スペイン語がもっと身近になっていけば嬉しいです 😛
 
けれど、スペインやスペイン語には馴染みのない人でも、サグラダファミリアはご存知のようです。
サグラダファミリアは世界に数ある世界遺産の中でも常にトップクラスの人気を誇っています。
ガウディが好きでバルセロナに移住してしまった私なので、ガウディのことを語りだすと、
10話分ぐらい必要になってしまいます(誰か止めてくださいね)
ガウディについては(出来るだけ簡潔にして)また後日お話しますね。

 

sagrada familia2

今日は食文化のことを話すお約束でしたね、忘れてはいませんよ(うふふ)。

早くも話が脱線しましたが、スペインの知名度を上げる要因として、スペイン料理の人気が高まったということがあると思います。

今では誰でもパエリヤを知っているでしょうしガスパチョ(冷製トマトスープ)や
サングリア(赤ワインとフルーツを混ぜたお酒)、チュロス(揚げたお菓子)などもポピュラーに
なりました。
アヒーリョなどもスペインバルに行けば手軽に楽しめます。
 
では、スペインの食文化とは、どんなものでしょうか
 
スペインは、とっても豊かな食物が育つ土地です。太陽の光をたっぷり浴びて、
良質な土ですくすくと、おいしい野菜や果物が思いっきり育ってくれます。
スペインの市場に行くと、色とりどりの野菜や果物が
所狭しと並んでいます。見ているだけでおなかいっぱいになりそうです。
しかも、サイズも巨大!なすは日本の3倍、パプリカは軽く見積もって4倍、
かぼちゃなんて10倍くらいあるんじゃないかと思うくらい大きいのです。

(さすがに10倍はオーバーかしら??)
でも、本当に大きいのですよー!
よく、赤パプリカをオリーブオイルでオーブン焼きにして食べましたが、肉厚で甘くて、
とろけるくらいおいしかったです。あぁ、また食べたい!

 

boqueria3
 
スペイン人は果物も大好きで、レストランに行くと、季節のフルーツが
必ずメニューにあります。そのとき一番おいしい果物が食べれるのです。
でも、果物は丸ごとナイフと一緒に渡されます。「食べやすいサイズにカットしてさしあげましょう」という心遣いは皆無です「Toma!!(どうぞ!)」と、丸ごと出てきます。
私は毎回、ちまちまと皮をむき、カットしてお上品に食べていましたが、
多くのスペイン人は丸ごとかぶりつきます。
梨であろうが、桃であろうが、いちじくであろうが、「かぷっ!」です。これぞワイルド。
さすがに、オレンジは皮をむきます。オレンジもとってもおいしいですよ。
バレンシアオレンジは日本でも有名ですが、スペインではオレンジの100%しぼりたてジュースがとてもポピュラーです。
どのお店にもオレンジジュース専用のジューサーが置いてあり、ごろごろっとオレンジを入れて、
ぎゅーっとしぼってくれます。これが最高においしいです。

 

boqueria2 

スペインではキノコ類もたくさん食べます。日本と同じく、

あらゆる種類のキノコを買うことができます。

 

そして、海産物もとても良いものがあります。魚もよく食べるし、魚介類も
「こんなものまで食べるの?」と言うくらい、なんでも食べます。
日本も魚介類はなんでも食べますよね。私は日本で生まれ育ったので、
魚介類は何でも食べるのが当たり前かと思っていましたが、世界の多くの国では、魚介類って、
せいぜい食べても海老くらい、魚もわずかな種類しか食べないという国がたくさんあるんですね。
そういう国の人がスペインに行くと、「何これ?」と、豊富すぎる海産物を前に
目を丸くしてしまうのです。
例えば、タコ。タコは日本では普通に食べられている食材ですが、ほとんどの国では、
「気持ち悪い!こんなニュルニュルした8本も足のある得体の知れない生物を食べるなんて、
飢えたほうがまし!」と散々な言われようです。
でも、スペインではタコはとっても愛されているのです。

Pulpo a la gallega(ガリシア風タコ煮込み)はタコを柔らかく煮込んだとっても美味な料理です。

スペイン人はイカも大好きです。

 pulpo

貝類もスペインではたくさん食べます。ムール貝、アサリ、マテ貝などなど、最高においしいです!
地中海のおいしい魚介をふんだんに食べるスペイン人は、日本人の味覚に似ていると思います。
スペイン人はとっても食いしん坊です。おいしい料理とおいしいワインがあれば、それでハッピーなのです。
 
ついつい長くなってしまいましたが、次回はオリーブオイルやワインについて書こうと思います。
あと、スペインのバル事情についても!
 
ではhasta la próxima vez~♪

 

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