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【第2話】スペインは謎に満ちた国?

カテゴリ:スペイン語を話す国

Buenas tardes! 😛

 みなさま、こんにちは、Mariluです!

前回からスタートした、「スペイン語を話す国」の連載ですが、今回から本格的にスペイン語圏の国々について、面白く楽しく(羽目を外しすぎない程度に)話していきたいと思います。

 前回は、スペイン語は世界のどの国で話されているの?というテーマでお話をしました。

(まだ読んでいないという方は、早速読んでくださいね!)

 スペイン語圏の国々の名前を見て、馴染み深く感じる国もあれば、「失礼ながら・・・、どなた様でしたでしょうか?」と声に出してしまっては気まずい空気が流れてしまうのでご用心、と言ったもの(?)までありました。

 出来れば、そういった、あまり日本では日の目を見ない無名な国々について書きたい所存ですが、やはり最初は、スペイン語という言語の生みの親であります、太陽の光ほとばしる情熱の国「スペイン」について書かないと、スペイン人がすねてしまいます。

 ということで、今回はスペインについて書きたいと思います!(乞うご期待!)

 スペイン

 

早速ですが、スペインと言うと、みなさまはどんなイメージをお持ちでしょうか?

「フラメンコ、闘牛、サッカー、パエリア、イベリコ豚」などでしょうか?

 中には、

「スペインは芸術の国だ!ピカソダリミロと言った近代アートの巨匠も素晴らしいが、ベラスケスゴヤエルグレコムリーリョと言った16世紀から18世紀にかけての巨匠たちも偉大である!」と譲らない方もいらっしゃるでしょうし、

「スペインと言えば、ギターだ!なんせ、現在製作されているクラシック・ギターの原型となるモダンギターを製作したのは、スペインのギター製作家である、アントニオ・デ・トーレスなのだから!スペインでは今も世界最高峰と言われるギターが作られているし、世界的に有名なギタリストがたくさんいる!フラメンコギターも素晴らしい!」

と熱く熱弁してくれる方もいらっしゃることでしょう。ありがたいことです。

Valencia 491

 スペインと一言で言っても、様々な側面を持っています。一言で、スペインはこうです!と言い切ることは出来ません。なぜなら、スペインは地方によって、文化や特色、言葉さえも違うのです!もちろん、国としての公用語はスペイン語なので、スペイン人は全員スペイン語が話せます。

しかし、スペインにはスペイン語の他に公用語が3つあります。

 「スペインは公用語が4つあるの?」

 はい、スペインでは、カスティーリャ語(いわゆるスペイン語と呼ばれるものです)、カタルニア語バスク語リシア語の4つが公用語として認められています。

 スペインの地図を見てみると、スペインには17の自治州があります。中でも、カタルニア地方では昔からカタルニア語が話され、バスク地方ではバスク語、ガリシア地方ではガリシア語が話されています。なので、これらの地方では、スペイン語の他に、それぞれの地方で話されている言語が公用語となっているのです。

 「それって、方言じゃないの?」と思われた方、残念!

方言ではないのです。これらは全て、れっきとした言語なのです。

なので、カタルニア語を話そうと思えば、ちゃんと勉強しなくてはいけないし、ガリシア語を理解しようと思えば、辞書がいることでしょう。

中でも厄介なのはバスク語です。これは、スペイン語とは全く異なる言語で、ほとんど類似性を見出すことが出来ません。私達がロシア語やアラビア語を聞いて、さっぱり理解できないように、スペイン人がバスク語を聞いても、全く理解できないのです。

カタルニア語やガリシア語は、もともとはラテン語から来ているので、スペイン語によく似ています。なので、聞いたり読んだりする分には、かなり理解することが可能です。

しかし、バスク語に関して言えば、ちんぷんかんぷんの世界と言わざるをえません。

もちろん、ラテン語が語源となっている単語もあるそうですが、他のロマンス語(スペイン語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語など)のように、明らかにラテン語が語源です、と断言できないのです。

と言うのも、「バスク語は現存するどの言語とも系統関係が立証されていない孤立した言語であり、西ヨーロッパで唯一生き残ったインド=ヨーロッパ語族以前の言語である。」のです。

 ミステリーですね。孤立した言語だなんて、そうそうあるものではございません!

胸が高鳴ってきませんか?(え?私だけですか?)

 バスク語は、バスク地方でだけ話されている言葉です。

地元の人は、バスク語が消滅してしまわないように、一生懸命守ろうとしています。

それは、カタルニア語やガリシア語も同じです。

p1030494

スペインは昔から国家として統一されていたわけではありません。国家として今の形になったのは、長い歴史から見ると、まだ最近と言えます。と言っても、1492年にはほとんど今と同じ形にはなっていたのですが・・・。でも、とても複雑な事情がたくさんあるのです。

 なので、スペイン人はとても郷土愛が深く、地元を応援する気持ちが強い人たちです。

サッカーの試合になると、それはそれは恐ろしい鬼と化します。サッカー観戦をしているスペイン人に話しかけるのは、命知らずのならず者だけです。ましてや負けてるときにちょっかいを出すと・・・、恐ろしくて私の口からは言えません(まさにホラー)。

 

と言うのはちょっぴりオーバーとしても、スペイン人の地元愛は相当なものだと言うことは間違いないでしょう。

 

地方によって、人の気質や食文化、習慣なども様々です。でも、だからこそ、スペインを旅すると、とっても楽しいのです。スペインはリピーターが多いと言われています。一度訪れると、その魅力のとりこになってしまい、何度も何度もスペインを訪れる人が多いのです。

 スペインについて書こうと思えば、一回では無理なので、これからもスペイン情報を発信していきますね!

 次回はスペインの食文化について書こうと思います!楽しみにお待ちくださいねー♪

 
 
 
 
 
 
 
 
   

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